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2021.04.13 キムジョンヒョン作家のエピローグ

2021/05/24

地域中心時代、釜・蔚・慶(釜山・蔚山・慶尚南道)企業を応援する!


女性時代(2)-仕事と恋、両方成功した楽しい人生


オファー商(貿易仲介点)の思い出

ひと昔前の話だが、ソウルのプクチャンドンやムキョウドンの辺りには「○○貿易」という看板を掛け、「オファー商」と呼ばれた会社たちが並んでいた。釜山はたぶんチュンアンドンの辺りだったと思う。3,4坪の事務室に机二つか三つ、電話、ファックス程度が主なの装備だったし、戦闘服はネクタイ格好のスーツだったかな。大学を卒業して、就職が難しかったり、先輩後輩の縁によって集結した彼らは、近代化していく時期の輸出の担い手でもあった。彼らのロールモデルは、「世の中広いし、やることは多い」と語ったデウグループのキム・ウジュン会長だろう。しかし、社会は甘いわけではない。

靴の底面が減るほど歩き回ってもろくな仕事の成果もなしにふらふら戻ってきたら、近くのビヤホールの路上テーブルでノガリ(スケトウダラの幼魚の煮干し)肴にソメク(韓国の焼酎とビールを混ぜた飲み物)を何杯か飲んだり。何とか一つの案件を手に入れたら、チキンやサムギョプサル(豚バラ肉)で希望に酔ったものだ。なんてみすぼらし様子なんだ、って?あの時はそれを「生」や「浪漫」と言ったものだ。自分を慰めるだけだと言われてもしょうがない。中には転業、転職する者もいたし、何人かは、何とかネクタイを替えながら歩き回って賃貸から傳貰(少し裕福になると行う契約方法)へ、また小さなマンションを買い、2,3名の子供を大学まで卒業させた。定年がない為、毎朝出勤する者もいる。だがしかし、最近はオファー商の「○○貿易」という看板を見なくなった。おかしいと思わないか、ソウルのカンナム(江南)には韓国貿易協会のビルも健在なのに。このシリーズを始めながら貿易会社をテーマに置いた理由だ。

そんな時に、女性の貿易人である宋海花を耳打ちしてくれた人がいた。「女性時代」というとっくに語るべき話題は浮かんでいたが、「道を見つけられずにただのアドバルーンで終わってしまうのか」と惜しく思い、聞いて回っていたところだった。


賢い仕事と生き様

(株)オーシャンエンテック。貿易会社、正しくは専門貿易商社だ。ようやく分かった。最近は「○○貿易」ではなく、専門分野を商号に入れて事務室は各自の都合に合わせてよりいい環境を求める。会社は「センタム」という名がついた立派なビルで、事務室は快適だ。

おそらく海花さんは、計画をたてるというよりは、誰もが抱いている「いい日」がくるだろう程度の夢を持っていたであろう。焦ることでもなく、焦って動いたとしても「いい日」が直ぐ寄ってくるわけでもないということも分かっていた。だから、直面した現実に真面目にやっていくだけ。「努力」を「努〜力」(時代の変化を考慮せず5,60代が2,30代に対して努力しろということに対するアイロニー表現)と皮肉ることもよくあるこの頃なので、仕事への向き合い方が用心深くなる為、ただぼんやりしてはいなかったと言いたい。海花さん、英語の上達の為にロンドンへ行ったことと同様に、中国市場を目指して韓国放送通信大学の中文中語学科で中国語も学んだ。釜慶大学校の国際大学院日本学科で日本についてもより体系的に勉強した。スペインと繋がりができて、サイバー韓国外国語大学校のスペイン語学科に編入し、そこで学んで卒業した。肩書きの為の学位収集ではなく、現実にもっとうまく対処するための武装の強化であった。最近でも時間を割いて外国人の友達とフリートーキングで英語力の向上を続けている。

海花さんは会社を設立する時、まず市役所の近くにオフィステルから整えた。銀行の融資を返していったほうが、家賃を払うことよりましだという計算だった。そう慌てず、水漏れを防ぎながら、約20年を歩んできた。人のポケットまで除く気はないのだが、2019年に受賞した「300万ドル輸出の塔」によって予想すれば、およそ売上40億ウォン程度になると思う。海花さんは老後準備はもちろん、品位を失わない余生を備えた。昨年、コロナ流行で20%程度売り上げが下がってしまったが、就業員が少数なので多少の収益減少と考えればいいのだろう。取引の継続は人とのつながりのはずだから。

海花さんは明るい。その明るさを人に伝染させるので、向かい合ったらこちらもすぐ活力ができ、愉快になる。生まれつきか、身に付けた才なのか。お金の為の仕事ではなく、仕事と生活を共に楽しむ人生なので、ストレスで倒れることもないと思う。ゴルフは、商売の為の交際ではなく、好きなスポーツとして楽しむ。従業員時代には、10kmマラソンも何回か走ったものだ。会社に出させられて、出てみたが、楽しかったそうだ。今の事務室に音楽練習室が見える。音楽が好きで、コロナで時間に暇ができて、知り合いたちとチームを作って練習をしているらしい。彼女の楽器はバイオリン。ドラマ「賢い医者生活」が思い浮かぶ。

最初に、昼下がりにお邪魔したら、インタビューは断りつつ、ワイン一杯しましょうかと聞かれた。「へっ?真昼なのに事務室で?」と思ったが、断るわけはないじゃないか。心を開こうとして2,3回焼酎グラスも傾けた。迷いなく飲み進めるものだから、飲み助かと思ったが、自らの線を越えない節制ははっきりしていたので、人間関係の為の舞台ということだ。なるほど、最も幸せな「スルシ(戌時)」は旦那様と杯を傾ける時間だなんて、仕事と愛の両方で成功した海花さんらしいものだ。

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